Amazon Bedrock Flows が一般公開されました

Amazon Bedrock Flows が一般公開されました

Clock Icon2024.11.23

こんにちは、森田です。

以下のアップデートで、Amazon Bedrock Flows が一般公開となりました。

https://aws.amazon.com/about-aws/whats-new/2024/11/amazon-bedrock-flows-new-capabilities/

また、一般公開開始に伴い、新しい機能も追加されました。

Amazon Bedrock Flows とは

Amazon Bedrock Flows を使用すると、LLM、プロンプト、エージェント、ナレッジベース、その他の AWS のサービスをコーディングなしでワークフローを作成することができるサービスです。

Bedrock Flowsと同様の機能を提供するサービスとして、Difyがあります。

なお、Amazon Bedrock Flows については、Prompt Flows という名前で2024年7月にプレビュー公開されていました。

プレビュー時の情報は以下をご参照ください。
https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-bedrock-prompt-flows-preview/

一般公開

料金

Bedrock Flows は、ワークフロー内のノード遷移に基づいて課金が行われます。

  • 0.035USD/1,000ノード

Step Functionsと似たような料金体系ですね。

リージョン

Amazon Bedrock が利用可能なすべてのリージョンで一般公開となっています。

新機能

今回一般公開に伴い、Amazon Bedrock Flows に新機能が追加されました。

  • ノードの入力と出力のトレーサビリティとインライン検証ステータス
    • ノードにおける入力と出力の詳細情報
    • ワークフロー内の問題のある箇所を表示
  • Amazon Bedrock Guardrails を使用した有害なコンテンツや不要なトピックをフィルタリングする機能
    • プロンプトノード
    • ナレッジ ベースノード

では、実際に上記機能を試してみます。

やってみた

Flow の作成

AWSマネジメントコンソールからFlowを作成します。
今回は、us-west-2(オレゴン)で作成します。

スクリーンショット_2024-11-23_8_10_37.png

ノードの構成

Flowが作成されると以下のようにinput, outputノードのみで構成されています。

スクリーンショット 2024-11-23 9.00.14.png

このFlowに、Promptsノードを追加します。

画面左にある「Nodes」内にあるPromptsをワークフローにドラッグすることで追加できます。

スクリーンショット_2024-11-23_8_59_08.png

追加後、Promptsノードの設定を行います。

今回は、以下のような設定を行います。

  • Select model
    • Claude 3.5 Haiku
  • Message
    • 以下の文章を日本語で要約してください。\n {{text}}

スクリーンショット_2024-11-23_9_03_02.png

入力後、inputノードとPromptsノードを接続することが可能となります。

スクリーンショット 2024-11-23 9.06.54.png

最後に、Promptsノードとoutputノードも接続を行い、保存を行います。

Test flow

続いて、動作確認として「Test flow」を実行します。

今回は以下の文章を入力します。

Today, we’re announcing the general availability of Amazon Bedrock Flows, previously known as Prompt Flows, and adding two key new capabilities. Bedrock Flows enables you to link the latest foundation models, Prompts, Agents, Knowledge Base and other AWS services together in an intuitive visual builder to accelerate the creation and execution of generative AI workflows. Bedrock Flows now also provides real-time visibility into workflow execution and safeguards with Amazon Bedrock Guardrails.

https://aws.amazon.com/jp/about-aws/whats-new/2024/11/amazon-bedrock-flows-new-capabilities/

スクリーンショット_2024-11-23_9_11_37.png

「実行」をクリックし、しばらくすると、実行結果が表示されます。

スクリーンショット_2024-11-23_9_13_16.png

ノードの入力と出力のトレーサビリティ

今回追加された「ノードの入力と出力のトレーサビリティ」を確認してみます。

Test flow での実行結果内の「Show trace」をクリックします。

スクリーンショット_2024-11-23_9_15_26.png

以下のような画面が開き、各ノードでの実行時間やinput,ouputの情報を確認できます。

スクリーンショット_2024-11-23_9_17_27.png

インライン検証ステータス

「インライン検証ステータス」は、ワークフロー内に問題ある場合に表示してくれる機能です。

実際に以下のように何も接続されていないノードがあると警告を表示してくれます。

スクリーンショット_2024-11-23_9_35_10.png

他にもデータの型が相違している場合は、エラーを表示します。

スクリーンショット_2024-11-23_9_36_54.png

まとめ

Amazon Bedrock Flows のGA に伴い、開発体験が向上する機能が追加されました。

特に、トレーサビリティの強化はワークフローを作成する上では、欠かせない機能なのでぜひ使ってみてください。

現状、Step Functions と比較すると利用できるノードが少ないので、今後のアップデートでノードが増えることに期待しています!

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